前回は、ペットボトル温室を使った室内育苗で、発根から双葉が出るまでを書きました。
今回はその続き。いよいよ、屋外での水耕栽培に移行します。
室内では順調だったアイコですが、外に出した瞬間にまさかの『しんなり(枯れるかと思った)』
さらに風で苗が飛ばされるトラブルも発生。
正直、ここが一番ヒヤッとしました。
前回記事(第2話:育苗スタート)もチェックしてね↓
この記事で分かること
シリーズ進行状況
第1話:発芽(めんどり催芽法)
第2話:育苗スタート(前回)
今ココ!:第3話 屋外移行&定植
第4話:成長記録(差が出る?)
第5話:着果・塩投入
第6話:収穫&比較
4月上旬。窓側でペットボトルで育苗中。
アイコは背丈13cmほど、根も20〜30cmとしっかり伸びてきた。
ここまでくれば、次のステップに進めそう。
本葉3枚&根20cm超え 定植準備スタート
3月後半。
アイコは順調に成長。本葉も増え始め、3枚目の頭が見えてきた。培養液はハイポニカ1000倍希釈で管理。
根もどんどん伸びていく。
白くて細い根が、水の中をまっすぐ伸びていく様子を見るのが好きだ。ずっと見ていられる。
これこそ、水耕栽培の醍醐味だと思う。
一方で、少しだけアオコも発生。
光が入る環境では、やはり完全には防げないらしい。
ただ、この時点では生育に大きな影響はなさそう。
暖かい日も増えてきたため、ここでペットボトル温室は卒業。徐々に外環境への移行準備を始める。
そして4月11日。
本葉は3枚まで展開。根も20cm以上に成長。「そろそろバケツ定植できそう」
そう判断し、屋外用の水耕バケツ作成に入った。

【初心者OK】ダイソーで作るバケツ水耕栽培

今回はダイソーで材料を揃えました。
- 蓋付きバケツ(黒・7.5L)←これだけ200円商品
- プチプチ
- アルミシート
- 鉢底ネット(これはなくていい)
あとエアポンプ(金魚を飼うときのぶくぶく)は以前ネットで購入したものを使用。
・エアホースやエアストーンはダイソーで売っています。
エアポンプを使用する理由
水耕栽培はエアなしでも育つが、酸素不足による根腐れ対策や、根の成長促進のため、入れておいた方が安定しやすい。
まずは蓋の中央に穴あけ。育苗で使っていたポットが入るサイズに、電動ドリル+ホールソーで開ける。
バリを取って、安全に。
蓋にはアルミシートを貼り、同じ位置に穴を開ける。
さらに、バケツの内側には1Lごとにラインを引く。実際に水を入れて測りながら、黄色のマジックで印をつけた。これは後々かなり便利。
次にオーバーフロー穴。
ポットの底から約10cm下に穴を開ける。これは根腐れ防止のため。
オーバーフローの穴から虫やナメクジの侵入を防ぐために、鉢底シートを切って貼り付けました。
水位が上がりすぎないようにしておく。
断熱対策も忘れずに。
バケツの外側にプチプチを巻き、その上からアルミシート。熱対策と遮光の両方を狙う。
蓋はアルミシートだけ貼る。
オーバーフロー穴の位置もしっかり確保。
最後にエアホース用の切れ込み。蓋を閉めたときにホースが潰れないように加工。
これでバケツ水耕容器の完成。

屋外移行の流れ
さっそく、作成したバケツに移植。しかし、いきなり日光の下に出すのはNG。
いきなり外は負担が大きい。日陰から慣れさせる。
外デビュー(4/12)

ベランダの日陰に設置。まずは数時間だけの予定。
…が、2時間後。苗が少ししんなり。
やっぱりいきなり外は負担が大きい。一度室内へ戻す。
数時間後には復活。そのまま再度外へ。
この日はトータル5時間、外で過ごせた。
夜は安全をとって室内へ。
徐々に順化(4/13〜14)
次の日は夕方から翌朝まで外へ。この時点では、ほぼ問題なし。
元気な状態をキープ。

そして事件(4/14夜)
風でバケツの蓋が飛ぶ。アルミシートごと苗がベランダに転落。
1株だけダメージ。萎れていて、根も乾き気味。
正直、焦った。
完全に脱水状態。
「このまま枯れるかも…」と思った。
ただ、茎は折れていない。まだいけると判断。この株だけ室内へ戻し、水を吸わせる。(焦りすぎて写真撮ってなかった)
翌朝。
完全ではないが、しっかり立ち上がっていた。植物の回復力はすごい。
そのまま再び外へ。同時に、全てのバケツのアルミシートをガムテープで固定。風対策は必須。
支柱設置(4/17)
春は風が強い。まだ茎も細いので、割り箸で支柱を立てる。
麻紐でゆるく固定。これで転倒リスクはかなり減る。
実際、この数日後に春の嵐で強風。支柱してよかった!

一時的に管理できない期間(4/20〜24)
この期間は私が鼻中隔弯曲症の手術のため入院。曲がった鼻の骨をまっすぐにしてくる。
直接管理できず。妻に水の補充だけお願いする。
※ハイポニカは追加せず、水のみ
この判断がどう出るかは、正直少し不安だった。
退院後(4/24)

帰宅して確認。…明らかに成長している。
茎も太くなってまっすぐ伸びている。外環境にしっかり適応していた。
僕の鼻はまだ外仕様になっていないのに。両鼻に綿球をつめた鼻の穴がさらに広がる。
現在の状態(4/27)

屋外管理に切り替えてから約2週間。ここで一度、全体の状態を整理。
まず株の大きさ。ダメージを受けた株は約20cm。それ以外の株は約29cm。
約9cmの差。
見た目の印象だけでなく、数値としても差が出ている。
やはり初期のダメージは、その後の成長に影響している可能性が高い。
ただ、ダメージ株も状態は悪くない。葉はしっかりしていて、枯れ込みなどはなし。
根の状態も確認。順調に育っている株は、全体的に白くてきれい。細い根が多く、量もかなり増えてきた。
一方でダメージ株は、一部に黄色い根が残っている状態。ただし、新しく白い根も多く出てきている。
「ダメージはあるが、回復している途中」そんな状態。

培養液のECは現在800〜900で管理。
屋外環境にも慣れてきており、根の状態も安定しているため、今は無理に濃度は上げていない。様子を見ながら、今後徐々に調整していく予定。
地上部にも変化あり。
脇芽が出てきた。さらに、よく見ると花の蕾も確認。ここから一気に成長フェーズに入っていきそう。
現時点では、株ごとの差はあるものの、全体としては安定。
外環境にも完全に適応した印象。
いよいよこの後、第一花房に実が付き始めたら、4株を使った比較実験をスタートする。
現時点では、4株の間に大きな差はまだ出ていない。
まとめ
- いきなり外に出すとしおれる → 順化は必須
- 風対策はかなり重要
- 多少のダメージでも回復する力はある
- 短期間の放置でも、水管理だけで意外といける
- 外管理はリスクもあるが、それ以上に成長スピードは明らかに上がる
ここまでで、屋外での水耕栽培環境はほぼ完成。
次回は、4株での比較実験を本格スタート。
塩やエタノールで、本当に差は出るのか。成長の違いを見ていきます。



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