自宅で手軽にミニトマトを栽培してみたいけれど、土いじりが面倒だと感じる方に朗報です!
水耕栽培を使えば、庭がなくても簡単に美味しいミニトマトを収穫できます。
水耕栽培では土を使わず、栽培に必要な水と栄養分を直接根に供給するため、作物の生育が促進され、収穫量も増えるという利点があります。
この記事では、種から育てる水耕栽培用のミニトマトの苗の育て方を詳しく解説します。
さあ、自宅でフレッシュなトマトを楽しむ準備をしましょう!
必要なアイテム
- ハイポニカ液体肥料(水耕栽培の必需品)
- ECメーター(これも必需品)
- ミニトマトの種(好きな品種を準備)
- 不織布(ダイソー)
- バーミキュライトもしくはハイドロバール(小粒)(どちらもダイソー)
- 園芸用ポット(Amazon)※小さいザルや使い捨てプラスチックコップに穴をあけたものでも可能ですが、園芸用ポットの方が使いやすくて絶対おすすめです!
- 豆腐やプリンなどの空き容器を大1個、小1個(水が張れて安定して倒れないものならなんでもOK)
- キッチンペーパー
- ラップ
- ペットボトル
以上これだけです。
苗を作った後に必要なる水耕栽培装置を自作するなら、もちろんもっとたくさんの物品が必要になるので、あしからず!!
水耕栽培装置の作り方はこちらの記事をどうぞ!
今回は苗をつくる作業を紹介します
お金に余裕がある方が市販のトマト用水耕栽培装置を購入してみるのもいいと思います
種まきの準備
まずはミニトマトの種を発根させます
お好みの品種の種を準備したら、豆腐やプリンの空き容器に湿らせたキッチンペーパーを敷きます
そこに苗を作りたい数+αの種を置きます(発根しない種もあるので保険をかけて少し多めにしましょう)
ラップをふんわりかけ暖かい所へ置きます
ここで注意!ミニトマトの種は嫌光性のため光が当たらないようにしましょう
暗い所に置くか、光を遮るように紙でもかぶせておきましょう
キッチンペーパーが乾きそうだったら、再度湿らせて種が発根するまで待ちます
数日で発根するので毎日楽しみに観察しましょう
2~3月の寒い時期に発根させる方法についてはこちらの記事を参照ください
発芽までの管理
種が発根したら、園芸ポットの植えつけます
水耕栽培で育てるために下の画像のように植えつけましょう
私は園芸ポットの底をくり抜いています。太い根っこが伸びやすいかなぁと思ってます
ハイドロボールの代わりにバーミキュライトでも可能です
上記の種を植え付けた種を、水を張った容器(コップや豆腐の容器など)につけておきましょう
容器は、後々根っこが伸びることを考え、小さすぎるものは避けましょう
もし小さくても後で大きくすればOKです
根っこが伸びた時の方法は、この記事の後半で書いています
水の量は、ハイドロボールの底が少し水につかる程度でOKです
もしハイドロボールが乾いていたら水をかけて上げましょう
毎日観察を続ければ1週間ほどで発芽します
発芽したら窓辺などの日の当たる所へおきましょう
くれぐれも寒空の下には出さないように!
本葉が出たら
本葉が出たら水に液体肥料を加えます
そして根っこが伸びやすいように、園芸ポットの底を浮かせます
液体肥料:EC値は最初は5.0~1.0くらい
本葉が出たら液体肥料を入れるのですが、その際EC値が重要になります
EC値とは詳しく調べると難しいですが、簡単に言うと肥料の濃度だと思ってください。私はそう思っています
本葉が出たころのECは0.5~1.0ms/cmが最適です
ちなみにEC値の単位は
- ms/cm(ミリジーメンスパーセンチメートル)
- μs/cm(マイクロジーメンスパーセンチメートル)
がありますが1.0ms/cm=1000μs/cmとなります
※ms/㎝で表しているサイトが多いので、本記事でもms/㎝表記とします
美味しいミニトマトを作る為には、育つ時期によってEC値を変えていく必要があるのでECメーターは必須となります
ちなみにハイポニカのパッケージには「水耕栽培の場合水500に対し溶液1の割合で薄める」とあります
500mlに原液A.Bをそれぞれ1ml入れると、EC値は約1.2でした
EC値1.2ならほぼ1.0という事で、園芸ポットの水をこの溶液(ハイポニカ液体肥料を水で溶解したものを「溶液」と表記します)と入れ替えます
園芸ポットの底をあげる
本葉が出るころには、園芸ポットの下から根っこがでてきます
バーミキュライトの場合では根っこがポットの外に出てくるのはもう少し後ですが、問題ありません。ポット内でしっかり育ってます!
そのため、園芸ポットの底を浮かしてあげることで、根っこが伸びるスペースを確保できます
園芸ポットの底を浮かせれば方法はなんでもいいのですが、私が行った方法はこちらです
水耕栽培の敵『藻』
さて、ここで水耕栽培の敵の一つ『藻』の発生についてお話します
ハイポニカ液体肥料を使い始めると、藻が発生してきます
藻が発生すると根っこや容器が緑になるのですぐ分かります
藻が発生する事で起こる悪影響とは
藻が発生すると見た目が悪くなる以外にも悪影響があります
溶液の中の養分や酸素を藻が吸収してしまう
こうなってはトマトの生育に影響を与えてしまいます
その為、藻が発生しない対策が重要になります
藻の対策
藻の発生を防ぐ対策は
『溶液に光を当てない事』『発生した藻を洗い流す事』
- 容器の中に光の通さないように、アルミホイルやアルミシートを貼る
- 溶液交換時に容器の藻を洗い流す
以上です
しかし、これだけやっても藻は発生します
完全に発生を抑えることは出来ないので、増えすぎないように管理すればさほど影響はありません
ゆるりと藻を洗いましょう(根っこの藻は、洗うと根っこに傷をつけてしまうので放置しましょう)
種を植えて1か月半後
本葉が3枚でて根っこも20cm以上に成長しました
やはり根っこには藻が発生していますが、このくらいしょうがないです
成長を待つ間に水耕栽培装置の準備を
苗はこのまま成長を見守り、外が暖かくなったら水耕栽培装置に移植します
その様子はまた追記予定です。苗が育つまでお待ちください。
そのため今のうちに水耕栽培装置を自作しましょう
漬物だるを使った水耕栽培装置の自作方法を紹介している記事はこちらです
最後に
水耕栽培を使ってミニトマトを育てる方法についてのガイドをお読みいただき、ありがとうございました!
この記事では、種からの栽培方法を詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか?水耕栽培は、土を使わずに植物を育てる方法として手軽で楽しい方法です
ミニトマトを自宅で栽培することで、新鮮で美味しいトマトを手に入れることができます。
ミニトマトを育てることで、自分の手で作った新鮮な食材を食卓に並べる喜びを味わいましょう。初めての方でも、このガイドを参考にして、ぜひ挑戦してみてください。成功すれば、自家製のミニトマトの味に驚かれることでしょう。
最後に、水耕栽培でミニトマトを育てる楽しみを見つけていただければ幸いです。
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