看護師の夜勤はトラブルがないことを祈りながら仕事をする
夜間に急変や転倒は起こりやすいもの
巡視をするのは当たり前ですが、巡視でもトラブルを防ぐポイントがあります
その時は手間になっても、トラブルを防ぐことが出来れば安いもの!
看護師歴15年以上の現役看護師が巡視のポイントを紹介します
4コマ漫画『巡視で息が止まってる!?』
生存確認
生存確認は基本中の基本
- 呼吸をしているか、呼吸は切迫していないか、痰はたまっていないか
- 顔色は悪くないか
- 離棟していないか
注意点としては、一生懸命確認しようとして、ライトを直接顔に当てない事
間接的に照らして観察をしましょう
ルート類や医療機器の確認
夜間は暗くて確認し辛いですが、ルート類や医療機器の確認も大切です
基本的な観察を箇条書きでまとめると
- 膀胱留置カテーテルの尿量を確認:尿量が増えていなかったら病状の悪化や、ルートの閉塞、屈曲の可能性
- ドレーン類:量、性状の確認、異常の早期発見、屈曲していないか、固定は外れていないか
- 点滴:滴下は順調か、刺入部は問題ないか
- 輸液ポンプ、シリンジポンプ:作動は正常か、投与量はあっているか
- 酸素ルート:投与量はあっているか、マスクやカニューレは外れていないか、加湿の水は少なくないか
- 心電図モニター:外れていないか、電池は切れていないか など
医療機器などはWチェックが必要なものもあります
少しでも不安があればカルテを確認したり、先輩に相談しましょう
センサー、抑制の作動確認
危険行動予防のためにセンサーや抑制を使用している患者もいます
夜間は日中よりも転倒が発生しやすいです
それは、睡眠導入剤の服用、夜間で暗い、スタッフの目が少ないなどの理由が挙げられます
前の勤務から引き継いだ時には、センサーや抑制が外れていたり、スイッチが切れていたり、夜間のみセンサー対応の患者が忘れられていたりすることがあります
前の勤務の看護師が忘れていたとしても、対応するのは夜勤を勤務している「あなた」です
巡視の際には確認する事をぜひおすすめします
環境整備
夜間でも環境整備は必要です
日中のように綺麗に片付ける必要はありませんが、転倒を起こさないように整える必要があります
わたしが実際に夜勤帯で経験した転倒の一例
- 床にティッシュの箱が落ちていて、拾おうとして転倒
- ナースコールが手元になく探していて転倒
- ポータブルトイレがいつもより遠くて転倒
- 床がお茶で濡れていて転倒
- カーテンを閉めようとして転倒
ちょっとしたことが気になり、動いてしまい転倒してしまう患者が多いです
巡視の時に床に何か落ちていたら拾う事も大事かもしれません
まとめ
夜勤は眠い目をこすって行います
しかし眠くても巡視の観察は怠らず、もしかしたら急変の兆候があるかも知れません
それを逃さないのが、できるナースであり、目指すところであります
「急変など存在しない。必ず状態が悪化する兆候があるのだから、それに気づけば急変は起きない!」
と、ある看護師の大先輩が言っていました
かっこいいですね。こんなセリフをいつか堂々と言いたいものです
以上です。今回も読んで頂きありがとうございました。
夜勤は大変ですが、頑張りましょう。
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